リンゴジャムの甘いかほり
みなさんこんばんは
タイトルはふざけているわけでも布施明を意識しているわけでもありません。
最後に分かります。
さて2016年が終わろうとしています。
僕にとっての2016年はたくさんの経験をする事が出来た1年でした。
去年の今頃から6月までコーチとして学生を指導したり、たくさんの指導者の方にお願いして練習の見学をさせてもらったり。
そしてハンドボールをやりにドイツに来たり。。
全ての事が手探り状態で これで合ってんのかな〜 。とか 間違った事をしていないかな〜。と考えながら、そして悩みながら 気付けば今ドイツで年を越そうとしています。
これが自分にとって正しい判断かは分からないけど、自分のやりたい事をやれている事が幸せだな。と感じる1年でした。
スポーツも勉強も 大体の事は本気でやれば楽しいし本気でやっていれば誰かが助けてくれます。
誰かの力やコネクションを使って広がる選択肢もありますが、 僕のようにノンキャリアの中でも自分が頑張ればある程度、少しずつ形になっていくものだな。 もちろん世界で僕の事を知っている人なんてせいぜい500人くらいですから 自己紹介や経歴すら鼻で笑われますけどね。いや、でもお前よくやってるよ。と今日だけは自分を慰めてやります。笑
この4ヶ月を振り返って、特にハンドボールに関しての事を書きます。
日本人が通用するところ
僕は今3部のチームとベルリンのクラブチームに混ざって練習していますが、そこで言われる事には共通点があります。
・速い
・器用
この2つはどちらのチームで練習していても言われました。
速攻への飛び出し
これは僕が感じる事ですが、ドイツ人は試合慣れしてない感じがします。
足が1番速い奴が速い。というわけではなく、1番初めに走り出した奴がコート上で1番速い。
そういう意味では試合でたくさんの場面を見てこのパターンならマイボールになるだろうとタイミング良く 飛び出せる日本人の速さは通用します。
フェイント
ゼロステップから一瞬の速さは確実に日本人が通用するスキルの一つです。
練習に参加したり練習を見学して思うのはフットワークやフェイントの練習量が違う。日本の方が確実にやり込んでます。
むしろやり過ぎなくらい。
一瞬の速さの後は体格や身のこなしが8割なのでそこは大きな課題。
フェイントや速攻などに関しては日本人は自信を持っていいと思う。
器用さ
・ラテラルパスを綺麗に出す
・フロアバランスを考えていいスペースに走る
これも日本の練習の賜物。 毎日の繰り返しで得る成果も確実にあります。
速さとか器用さとかで言うならこの能力は世界から褒められる武器です。
評価されるべくしてされてるところ。
ただこれは全部裏があって、飛び出し速いとリバウンド取られる事が多くなる
日本ではリバウンドを6メートルラインのギリギリで体張って 最後はラインにならないように6メートル内に飛び込んで味方にパスする。なんてほとんど見ないし
さっきも言ったように一瞬の速さはあってもその後のスキルはまだまだ
初見では抜けてもしっかり触られたらパスしかできなかったり。
フロアバランスを考えられる事もそれはそれでいいけど、 そこを重視していかに広いスペースで点を取るかにこだわるから7人攻めの2ポストは日本では浸透しないだろうし、
1.2枚目の間にポストを置く なんて戦術は日本からは生まれなかったとおもいます。
7人攻め とかはやってる人達が理解しなきゃダメだし それを高校大学でってなると少し難しいのかな。
でもやってみたいわ〜 あのごまかしの効かない絶対1人フリーになる緊張感でハンドボールしたいです。笑
はい
通用するところもある!
しかもほぼノンキャリアの僕が褒められる武器があるんだから もっと高いレベルでハンドボールをやって来た人なら さらに通用するはずです。
同じハンドボールでも 考え方が全然違うのは面白い所です。 いくら見て知っていても これだけはやりに来なきゃ分からない。
次です
怒られたこと
この子供のようなタイトルですが、大事な事なので書きます。
・半身抜いて利き腕空いてたら撃てぇええええ
って怒鳴られました。
得点よりもシュートチャンスで撃たない事の方がダメ。という捉え方なのかな。
・自分でもシュートに行ける場面で確実に得点にする為にパスを出すと怒られます。
責任逃れのパスをするな という事なんでしょう。
勝ち負けを左右するそんな場面に出会った時に自分のシュートに責任が持てないといけない。
それはエースだけじゃなくて試合に出る全員がチームの得点に責任をもってプレーせんといかん!ていう事ですね。
練習での違い
・基本的に練習時間は90〜120分
・アップがサッカー。そして全員もれなく上手い
・パス練習よりもシュート練習の方が圧倒的に多い
・キーパーコーチがいる
・対人練習の当たりの激しさは試合よりも上
・同じメニューをやり続けない
今これくらいしかでないですが、、、
メニューに関しては選手が飽きないように工夫されている。 というよりも 飽きてマンネリ化して流しになって、考える事を辞めてしまう前に条件を変えたり設定をつけたりして 色んな場面を経験させる。という感じだと思います。
なんのために練習するのかって言われたら
試合に勝つため。というのが正しい答えだと思います。
僕個人がかんがえる 練習 というのは2つあって
- 意識しないと出来ない事を無意識に出来るようになるまで繰り返す。
- 試合で起こりうる場面を見越してたくさんの場面や設定でプレーする。
この2つです。
日本は圧倒的に1が多いかな〜
型にはめちゃってそれ以外は△とか思ってしまうよね。
本当はぜんぶ正解なのにね。
繰り返しミスってもそれも経験。なんでダメか分かるからね。
ある程度の地力がついたら経験したことの無い場面を練習でプレーさせてあげて、
『あれ?! 見たことある! 』
って試合中になれば、そういう感覚を多く体験させてあげる事が出来ればアドリブ力に富んだ見てて楽しいチームになるのかなと思います。
まぁ選手側の発想力とか考えてハンドボールをする事がかなり大切なんですけどね。
偉そうに書いてはいますが、ただのヘタッピの意見と感覚です。
大掃除の休憩中に、1年で溜まった週刊少年誌を紐でくくるのに疲れて一旦横になっている間に、もち米を炊いてる合間に 読んで頂けるとありがたいです。
以上です。
ここまで読んで頂きありがとうございます^_^
写真はザルツブルクのクリスマスマーケットです。 (ちなみにこの後お酒に飲まれてしまい、目がさめると左のもみあげから肩にかけてなぜがリンゴジャムでべトベトになっていました)
お酒の飲み過ぎは気をつけましょう。
良いお年を。