DFは腕で守る

みなさんこんばんは。

 

僕が練習に参加していたポツダムのチームですが、交通費がものすごくかかること、帰りが遅くなってシャワーの音がうるさく隣人からクレームが来た事などの理由で、チームを変える事になりました。(1月初めまでの話)

 

すでにベルリンのチームの練習に参加しています。

 

6部のクラブチームの練習に参加させてほしいとメールを送ると返信が返って来たので練習に参加していると、 あれっ?! これで6部? 普通に強いしみんな上手いんだけど、、、

と思っていました。

 

その週、近所の体育館で試合があったので観に行くと、練習してた人達が試合に出ていてそこで初めてこのチームは4部のチームなんだ。と気付きました。 6部ではないよな〜とは思っていましたが、どうやら4部に所属するチームのようです。

まだ、試合に出られるかは分からないですが残りのドイツ生活、ここでプレーしていこうと思います。

 

そんな4部チームで学んだDFの技術というか日本ではそう教わったことないな〜って言うのとコーチが時間をかけて言っていた事を今日は書きます。

 

  1. 腕の使い方
  2. 力の入れ方
  3. ポストの置き方

について書きます。

 

腕の使い方

これは僕が日本でやっていたレベルにもよりますが、上手いというか これ抜けないなと日本で思う瞬間は フェイントを切ったあとにしっかり足で守る人。 もしくは0ステップで潰しに来られるとすごく嫌。

腕のあたりだけでいうと押し込みやすい。

 

チームのDFシステムにもよりますが、0-6で守る場合チーム内の約束は9m内にオフェンスを入れさせない。 です。

なので腕を目一杯使ってディフェンスするのですが、

まずファーストコンタクト。 後ろに吹き飛ばす勢いでプッシュしてきます。

フェイントが切れても正面に入られた場合はもう石です。  ガツーン と音がするくらい。

 

コーチの言う 力の入れ方、腕の使い方のイメージは

・力を入れる瞬間まで力を抜く事

・力を入れる瞬間は脇締めて筋肉を固める事

・固めた所をベストにする。

・固めてからは腕と上体は変に動かしたりしない。つまりベストな位置で迎え撃つ事。

・相手の0ステップに合わせて腕を棒のように突っ張って鎖骨の下を掴む

 

だそうです。

 

日本のDFは0ステップで潰される時以外は

万力のようにニチニチと徐々に締められる感覚。

でもこのチームの0-6は硬球が壁に跳ね返る感じで守られます。

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https://goo.gl/images/OgQI2p

こんなイメージかな? 笑

 

 

 足で守れ! って言う日本的な感じではないです。

腕さえ張って、ファーストコンタクトでうまく接触できれば押し込まれる事も少ないです。

もちろんドイツ人のフットワーク、足で守る技術は日本人に比べると無いかもしれない、その分上半身で守る。腕の使い方を知っています。

 

ハンドボールはオフェンスが有利なスポーツ。

でも、DFのカバーや 置き方次第で数的有利な状況や 場面で有利になれるDFはすぐに作る事が出来る。

そのためのファーストコンタクト

腕でしっかり突っ張って、オフェンスを9mの中に入れさせないでください。という教え方をしていました。

 

0-6のDFはある程度自由にパスを回されます。

DFはOFの出方をじっくり観察する事が出来る。

相手の攻め所でしっかり対応出来れば、より強固なものになる。 

 

後手のDFだからこそ先手必勝ですね。

 

 

ポストの置き方

体の前で見る

体の後ろで見る

体の横で見る

 

この3つです。

 

前でも後ろでも横でもパスコースを消すようにポストにかぶります。掴み合いもかなり激しいです。

これについては今動画を製作中なので後日詳しく公開。

 

ポストのせめぎ合いや守り方、逆にポストの位置取りや点の取り方 は海外に出ないと絶対に分からないと思います。

 

今海外でプレーする日本人は僕の知っている限りは1人しかいません。

 

ポストが中央にいる時

0-6のDFでポストが中央にいるとき、センターへアタックをかけるのはパスが入る対角のDF3枚目、 その時斜め後ろにぐっとポストを押し込んでから出る。 引き受けるもう片方の3枚目はセンターにパスを出した瞬間に引っ張って引き込む。

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きっかけからポストを体の前で見る

どこのチームも使うセンターポストクロス。

ポストが2.3の間に入る時、素直に入れさせず2人で押し上げて体の前で見る。

フェイント切った方のDFが出る。

ポストを見る方はしっかりかぶる。

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黄色なら3

赤なら2

この青色のラインをしっかり作るといい。

とコーチは言っていました。

 

日本人って手加減しちゃう時あるし、ズルくなれない時があります。 審判が見てない所で何してもいいって訳じゃないけど、それも駆け引きでハンドボールの一部。

そういう所もまだまだ足りてない部分なのかなと思います。

 

 

ポストの見方、置き方については基本的な事ではあるけど徹底しにくいグループ戦術の2-2。

そこは日本もドイツも声出して、練習あるのみです。

 

最後に

得点も多いけど失点も多い場合、見直すべきはDFです。

 

どこでの失点が多いのか分析すること。

 

ただ、失点までのプロセスを1つ1つ見直したり、長い時間練習を裂いたりするのは良い事ではないと思います。

 

全てはファーストコンタクト。

そこさえ徹底して、継続できれば失点が減るかもしれません。

 

それではみなさん良い週末を!